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トヨタF-1
332  ナナシサン@浮気ゴコロ  2007/04/26(Thu) 02:52
TF103が前年のフェラーリF2002にそっくりとされたスパイ疑惑に有罪判決。
フェラーリからトヨタに移籍した元エンジニア2名が合わせて懲役25ヶ月
(執行猶予付き)を言い渡された。
一方、トヨタの1〜3月の世界販売台数(ダイハツ、日野含む)がGMを抜き、
四半期で初めて世界一となった。

私は先ごろ、当時、国産最強のCカーと言われたトヨタ童夢84Cの
透視図が載っているオートスポーツ誌、85年3月1日号の古本を買った。
当時世界最強のGr.Cは無論ポルシェ956だ。空気がフロントカウルから、
フロントフェンダーの膨らみをを避けてサイドラジエターに導かれるデザインは、
模倣車をたくさん生んだが、84Cはフロントラジエターを採った。
ウィンドシールド下端から前方へ曲面的にスラントしたフロントカウルは、956とは違い、
ラジエターグリルで切り落とされる。横一文字に開口されたラジエターグリルの
その左右の延長にヘッドライトが配置され、それは前年の国産初のCカー
セリカC、そして往年の名車2000GTやスポーツ800の継承を連想させられる。

国産最強のCカーを創った林ミノルのインタビューは、しかし今にして思えば
当時の日本のモータースポーツ界がいかに牧歌的であったかを物語っている。
>「バカバカしいと思う時もあるけどうちには全部品の公式図面がある。
>金も時間もかかるが、図面を引くことによって、技術的なノウハウもきちんと蓄積できる」
逆に言えば、当時はそういった細かい蓄積を記録として残さずに、
レースカーが創られていたのだ。
トヨタのCカーはこの後、この84Cを熟成させるカタチで発展していった。

成功した他車に流されない気概が、フロントラジエターから伺えたし、
改良を重ね、戦闘力を上げていく姿は、結果としてビッグタイトルは獲れなかったものの、
モータースポーツファンに希望を与えてくれたものだ。
今のF1は、そんな、林が言う図面を残す、なんてなんの自慢にもならない、
もっと激しい、ほんの僅かの改良の積み重ねだろう。しかしそんな中からも
斬新デザインは生まれるもので、F2002は強く絞り込まれたリアエンドが
強力なダウンフォースの源になった訳だ。が、よそ様のアイデアをそのままパクったって、
誰も感心しない。
今のトヨタは、販売においてはもう上り詰めるところまで来てしまった。
‘横綱は強いようでもどん詰まり'は、何年のサントリービールのキャッチコピーだったか。
もう、トヨタはモータースポーツでファンを魅了することは出来ない、
とは、F1参戦の前年から、ずっと感じている。
(2003年当時のTMGの重役、デザイナーは退陣している)

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