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らぶりぃ馴れ合いスレッド
- 2717 ファラオ@i 2009/07/15(Wed) 13:26
- 季節はちょうど今頃、
時間は11時を回ってたんじゃないかな?
日中の暑さも幾分和らぎ、虫たちも静まり返った塾の帰り道。
月明かりの無い真っ暗な田舎の住宅街。
伸ばした手をも飲み込む闇、車の通りは全くなく周囲の家から漏れる電気もない、まるで死んだような町。
家路の頼りとなる明かりは、
ぽつ、ぽつとある街路灯だけだ、
その明かりの照らす範囲は知れた物で、より一層その深い暗さを、その透き通った静寂さを際立たせていた…。
そんな中、俺は友達と二人チャリンコ談笑をしていた。まあ、塾に通い初めた頃は若干気味悪く感じたりした帰り道だった。
だが何度も通ううちにそんな気持ちも喉元を過ぎさりさっぱりと忘れていた。
チャリンコを漕ぎながらふらふらと車道いっぱいに広がりながらの会話。
坂道に差し掛かる前にフッと空気が変わった。
それは生ぬるくしつこい空気。
音も時間も止まったと感じさせられる空気。
嫌な感覚を覚え、会話相手の顔を見る。
その顔は引きつっていて異常だった。
背筋にゾワっと寒気が走り「大丈夫か?」と坂を下りながら聞こうとしたが声はでず、下っていく。
下り坂の終わり、十字路のオレンジロードミラーが目につき、通り過ぎざま覗くと…
俺の後ろに人が乗っていた。
それを見た瞬間背筋がゾゾッとして、後ろを振り向いたが誰も乗って居なかった…。
次の日、友達とその事を話て居ると、一人のやつが今朝そのロードミラーで事故があったと脅してきた。
そんな馬鹿な事があるかと、笑い話にしていたその日の昼、交通事故により二人乗りの自転車が、ロードミラーごとトラックに引かれ死亡したとのことだった。
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